
開催レポートはこちらよりご確認いただけます。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、2020年度の本セミナーは 開催を見送る運びとなりました。
セミナーの概要
- 対 象:高等学校に所属する教職員の方
※その他の教育機関(小学校、中学校、大学、短期大学、専門学校、塾など)の教職員の方もご参加いただけます - 受講料:無料(事前申込制)
中学校では新しい学習指導要領が全面実施となり、「四分位範囲」「箱ひげ図」といった、統計リテラシーを身につけるために必要な単元が追加されます。
また、高等学校では2022年度より実施される新学習指導要領において、数学Bにおける「統計的な推測」の学習の比重が現行の指導要領よりも増すことになります。さらに、情報Ⅰ・Ⅱの分野においても、「情報とデータサイエンス」といった項目が新たに設定され、2024年度大学入学共通テストからは「情報Ⅰ」も試験科目に加える方針が示されています。
統計の知識やデータの活用力を、いかに指導/育成していけばよいのでしょうか。代ゼミ講師による「統計の授業法」解説だけでなく、統計検定®の活用事例などもご紹介するセミナーを開催します。
講師プロフィール
東京大学工学部卒。1986年に駿台予備学校で数学科講師の道をスタートさせ、1999年より代々木ゼミナールの教壇に立つ。問題解決の手法として「判断枠組」を提唱し、自らの信念に基づく緻密な授業で約30年に渡り受験生から圧倒的な支持を集めている。授業を受けた受験生はサテラインゼミ(代ゼミの衛星放送による授業配信)を含めると数十万にも上り、その影響力は留まることを知らない。現在では教員を対象にした授業スキル実践プログラムの講師を務める一方、法科大学院適性試験にも精通し、論理、統計を重視する新教育制度のオピニオン・リーダーとして活躍している。
- - 講師からのメッセージ -
- 試行調査に見る『統計』問題 -試されるものは何か-
新学習指導要領の内容に関して、「統計がベクトルを追い出した」という諸賢のご指摘をしばしば目にします。どのタイミングで『統計』をいかように学ばせるのかについては多様な意見が存在するでしょう。しかし、古代ローマの‘census’に由来する歴史あるこの学問を、そろそろ万人のリテラシーとする試みに異論は挟みにくいと思われます。
然すれば、今回の教育制度改革の目玉でもある大学入学者選抜において、その要諦とされる大学入学共通テストが『統計』をいかに扱うかは大いに気になるところです。そこで、試行調査(プレテスト)の問題を例にとり、その実施目的において有意なものであるかどうかを、直近の現行センター試験における同分野の問題と比較しながら検証し、授業構成(ALを含む)や受験指導に関するいくつかの提言を試みたいと思います。 - その他、各界における第一人者の先生にもご登壇いただきます
2019年度セミナー日程
13:00~13:20 | 「統計」指導上における学習指導要領の改訂ポイント 佐藤 雄太郎(代々木ゼミナール教育総合研究所 所長) |
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13:20~14:20 | ![]() |
14:35~15:05 | ![]() (横浜市立大学 データサイエンス学部長/応用統計学会 会長) |
15:10~16:20 | ![]() 岩崎 学 先生(同上) 中西 寛子 先生(成蹊大学 名誉教授/統計検定センター 運営委員長) 内田 芳宏 先生(立教池袋中学校・高等学校 教務部長) コーディネーター:西岡 康夫 講師 |
16:30~17:00 | 情報交換会※参加自由 |
(注)プログラムは一部変更になることがございます。予めご了承ください。
推奨メッセージ
統計・データサイエンス教育への期待
21世紀に入ってから、アメリカでオバマ元大統領の主導でビッグデータを利用した統計手法開発のプロジェクトが導入され、日本でも経済産業省がビッグデータへの強い関心を示すなど、統計教育の重要性が改めて認識されています。ところで、OECDの学習到達度調査PISAにおいて日本の順位が低下している要因のひとつに、PISAの最近の問題は資料を読み取る力を評価することが挙げられています。日本統計学会では、以前から初等・中等教育、高等教育から社会人までを対象とする統計教育の活動に力を入れてきましたし、2011年には客観的な学習達成度評価のための統計検定®を創設しました。中学校・高等学校でも時代の要請に応える統計教育が推進されることを期待しています。
参加特典
代々木ゼミナール「統計検定®で学ぶ!統計学【2級対応】」、 「統計検定®で学ぶ!高校生からの統計学【3級対応】」の講座体験用IDをご来場の皆様全員にプレゼント! 統計検定®の過去問題を多数収録、ご自身のスマートフォン・PCからご受講いただけます。
統計検定 概要
日本統計学公式認定の全国統一試験
統計学の基礎知識から専門力まで、データから情報をとり出す力を客観的に評価。
【公式HP】http://www.toukei-kentei.jp/