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大学入試研究会(2018年6月28日実施レポート)

「満足度」97%! 私立大学教職員対象「大学入試研究会」を開催しました

大学入学共通テストの今後と展望

2020年度より、大学入試センター試験の後継として大学入学共通テストが始まります。変化の激しい社会を生き抜くために必要な力を高校までの教育でしっかりと身につけて欲しい。共通テストが発信する“メッセージ”を読み解くためのイベントを、6月28日(木)、東京・代々木にある代ゼミタワーにて開催いたしました(全国の代ゼミ各校舎でも7月に開催)。こちらの大学教職員対象「大学入試研究会」では、全国から154名/116大学の皆さまにご参加いただき、入試改革への関心の高まりを実感した次第です。

大学入学共通テスト 試行調査内容を分析

第一部では、大学入学共通テストについて、最新情報を反映させた概要と作問者の視点を交えた各教科の分析をプレゼンテーションしました。共通テストに移行するにあたり、従来のセンター試験から受け継がれるものもたくさんありますが、「これまでの内容と何が変わるのか」という不安がどうしても先行してしまいます。咋年11月および今年2月に実施された試行調査の結果を、代ゼミ教材研究センターが分析し、出題傾向の変化をお伝えいたしました。その中身を少しだけお見せいたします・・・!

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【英語リーディング】
・現行センター試験の問題構成・形式から大きく変更
 →読解力測定に特化
 (発音・アクセント、文法・語法、語句整序などは無くなる)
・分量の多さが顕著
 →試験時間80分に対して総語数約5,300語
・英文の趣旨を把握したり、複数の意見を比較したりする力が求められる
 →題材もグルメサイトや広告など、日常的に接するものが多い
【英語リスニング】
・2種類の試験が実施される
 →①すべての音声が2回放送
  ②問題によって放送される回数が異なる(1回or 2回)
・音声はアメリカ英語に加え、イギリス英語も。
 日本人話者が起用されている問題もある
・発言の要旨理解や複数の意見を整理・比較させる出題が目立つ
【数学】
・問題の特色が変化
 →コンピュータのグラフ表示ソフトを用いた考察など
・問題の文章量が増加
 →高速道路の渋滞状況や文化祭のシーンなど、実社会への応用が求められる
・複数選択の選択問題、記述式問題の登場
【国語】
・従来通りの単一文章を正確に読み取る力を土台として、
 多面的・総合的な思考力を試すような出題
・全体的に、複数のテクスト(文章・図・表・写真など)を関連づけながら
 解く問題が多い
・高校での委員会活動や生徒同士の対話など、身近な言語活動の場面を題材とした
 出題もある

2021年新入試の受験動向を探る

第二部は、「代々木ゼミナールの“顔”として30年以上にわたって進学情報に携わってきた受験界の大御所」(朝日新聞出版2006「ミスター代ゼミの受験の常識」より)・坂口幸世主幹研究員による講演で、長年に亘り蓄積された知見に基づいて2021年の入試制度変更で大学入試はどうなるのかをお話し頂きました。
「共通テストの難易度は上昇するのか?」「共通テスト記述式問題の成績は使えるのか」「共通テストの英語認定試験成績の利用」「一般入試における第3学力(主体性・協働性)の評価」「受験生の不安」を焦点とした講演内容に、参加者の皆さまも前のめりになって聴講されていました。実施後のアンケート結果でも興味・関心の高い項目としてあがった「調査書等の積極的活用」について、過去の出題データをもとにした動向予想をお話いただき、「満足・やや満足」97%以上という高評価をいただきました。

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最後に

「具体的な問題を示して説明いただき大変わかりやすかったです」「模試などの作問側の視点も交えた、予備校ならではのお話として大変有意義でした」「代ゼミらしい分析と解説はわかりやすく参考になった」というコメントをアンケートからいただきました。今後扱って欲しいテーマとして、「主要大学の動向まとめ」や「ポートフォリオについて」、「海外大学の入試制度や留学生獲得」といったものも挙がっていました。
共通テストが導入される2020年度は、日本の教育のターニングポイントとなる節目になることは間違いないと思われます。実施年度まで、代ゼミ教育総研では各高校・大学、受験生に向けて、共通テスト関連の情報発信を随時してまいります。本イベントも実施したアンケート結果をもとにして来年度以降も継続して実施していく予定です。