▼生徒による授業評価〜現況と課題
■授業アンケートの実効性を担保する要件
このように、生徒による授業評価としてのアンケートは、必要であり、可能であり、かつ実効のあるものである。しかしながら、リードで述べたとおり、授業アンケートが導入されても短期間のうちに形骸化を批判されるような事態に陥ることがある。要は、効果が得られなかった、あるいは費用対効果の上で維持できなくなったということであるが、なぜそのようなことになってしまうのであろうか。
授業アンケートを実効あるものとするためには、いくつかの絶対条件がある。導入前からの各段階で踏むべき要件を整理しておこう。
◇導入前のコンセンサス形成
授業アンケートを導入することによって何を目指しているか、全教員が理解していることは大前提である。授業改善を図ること、学校としての責任を果たすことを共通認識として持つことはいうまでもないが、マンネリになりがちな教壇生活に明確な目標をもたらし、これにより教員一人ひとりの達成感を得ることも目的であることを知ってもらいたい。
実際に説明不足のまま導入に踏み切ってしまった後では、いかなる説明も後付けの“正当化”にしか聞こえない。導入にあたり、コンサルタントとして学校に赴きアンケート導入の意義について話をせよとのご用命が多いのは、この事前のコンセンサス形成が言葉で言うほど容易ではないことを物語っている。



本文印刷
サイトマップ
ホーム